■ソーシャル・ワーク博士課程(Ph.D. program)カリキュラム■

私が現在在籍しているプログラムを例にとって、ソーシャル・ワークの博士課程のカリキュラムを紹介したいと思います。(ソーシャル・ワークの博士課程への進学、出願、入学などに関しては、説明の場所を別に設ける予定です。)

ソーシャル・ワークの博士課程入学は、修士号を取得していることが前提となります。MSW(ソーシャル・ワークの修士号)が好ましいとされていますが、他分野の修士号を持っていても入学は許可されます。また、入学前に何らかのソーシャル・ワークの実践経験を有していることが望まれますが、これもマストではありません。


MSWプログラムは実践者としてのソーシャル・ワーカーを育成する場所であるのに対し、Ph.D.プログラムは一般的に研究者としてのソーシャル・ワーカーを育成する場所と考えられています。そのため、MSWとPh.D.の役割もおのずと変わってきます。(もちろん、Ph.D.を取得後、臨床の分野で活躍しているソーシャル・ワーカーもおられます。)

私のプログラムは、大きく三つのパートに分かれています。「基礎課程」「専門課程」「博士論文」です。

::基礎課程::

基礎課程では、リサーチに必要な知識を育てていくところから始まります。

 ・中級統計学
 ・ソーシャルワーク哲学
 ・量的研究方法論
 ・上級統計学
 ・質的研究方法論
 ・社会政策の考察、分析と評価法

 
基礎課程の6教科を全て履修した時点で、コンプ(comprehensive exams、総合試験)を受験することになります。コンプの目的は、学生の基礎科目の習得度を測るためで、合格すると専門課程に進学することが許されます。(コンプに関しては、別の項で詳しく書きます。)

::専門課程::

推敲中

::博士論文::

推敲中